スポーツの価値とは。
「Fリーグ報道官」を、単なるアイコンで終わらせてはいけない | FutsalEDGE
日本でスポーツの日常化を図るには、色々な仕掛けが必要。
そしてそれには、結果をすぐに求めない先行投資が必要であるという事。
これは最近の持論である。
自分はずっと野球をしてきた。
上手くもなかったし、プロになる事など早々と諦めた。
自然と野球に距離ができて、そして興味を持ったのが海外のサッカーだった。
どんなチームがあって、どんな選手がいるのか?を調べるのが日課になった。
動画を漁って、ネットで情報を追う日々。
でも、Jリーグには全く興味が出なかった。
初めて観戦したのがセレッソ大阪の試合。(確かガンバ大阪とのダービーだった。)
そこから少しずつ、Jリーグも見るようになった。
スポーツを好きになり、スポーツの文化や日常化に興味を持つようになった。
海外のリーグとJリーグ。
リーグやチームとして扱っているコンテンツは変わらない。
なのに、海外の現地人がチームは自分の人生の一部だと言う一方で、日本ではどうやって観に来てもらうか?という話をずっとしている。
Fリーグも何度か見に行った。
フットサルは純粋に面白かったし、プレーの一つ一つに感動もした。
だがお世辞にも、その空間に対しての感動はなかった。
上の動画が参考になるだろうか。
戦術面の向上や、プレーの質はこれからもっと磨いていけばいいと思うが、空間に対しての配慮や準備は急務では無いだろうか。
しかしそれには、先が見えないものの資金が必要。
最近、こういうツイートが目に入った。
この国が不思議なのはノーベル賞と前例が大好きなのに「ノーベル賞の研究者の研究環境」の前例を全く踏襲しないことだ。何度もいうけど白川さんの「基盤経費が潤沢で好き勝手やれたからノーベル賞取れた。テーマ決めて競争的資金取らないと研究できない今の大学はやばい」という指摘は無視されたまま
— 増田聡 (@smasuda) 2015, 10月 5
これ、スポーツ業界でも同じことが言えると思う。
採算がとれるものにしかお金が集まらず、挑戦に対する投資が全くない。
それでは現状維持しかできず、停滞しか無い。
加藤さんは個人的にすごく好きだし、書き手としてもFリーグを盛り上げようとしている存在としても尊敬している。
でも、このFリーグ報道官はなんだか不穏な空気を感じずにはいられない。
作ってよくある事だけをやって終わり、という最悪のシナリオ。
せっかく作ったもの。
今まで通り、ではなく、今までに無いものを作って、Fリーグを知ってもらうきっかけにして欲しい。
このFリーグの展開が、今後の日本におけるスポーツ文化形成、スポーツ日常化のきっかけになることを祈る。
下は、各スポーツの観客の様子。
自分は日本でもこういう空間が作れると信じている。
だって同じ競技をやってるんだから。
あとは文化の部分と環境の部分だと思っている。
日々ヒントを探していきたい。
自分がどっぷりハマっていた頃の千葉ロッテマリーンズのライトスタンド。
これを知っているから、日本でもきっと日常化は可能だと信じている。